地域住民の生活が悪化するよりも大ホールから出たところで景色が見える方が重要

2019年3月16日 住民説明会 でのやり取りを文字起こした。
地域住民の生活が悪化するよりも大ホールから出たところで景色が見える方が重要、と高槻市の中西氏は説明をした。

高槻市案に対して住民案を提示した際のやり取りである。
住宅地側に33メートルのタワーを建てる理由の説明を高槻市に求め、タワーを持つ大ホールを住宅地域とは逆側に持っていけない理由を聞いた。

高槻市
f:id:Concerthall:20190404085908p:plain

赤い部分が33mあり、西(左)側にある住宅地への被害が心配されるところ。
最も高さのある大ホールが北西(左上)に設置されてある。


住民案
f:id:Concerthall:20190404090008p:plain

最も高さのある大ホールを南東(右下)に設置した案。

この2つの案についてのやり取りである。

高槻市の中西氏がいったん主張した「高槻市案の方が静かだ」という発言を撤回するやり取り。

中西
ホワイエからの空間の景色とか、あとは静けさというのがよい。
(注:ホワイエというのは大ホールから出てきたところのスペース。ロビーのようなところ)

井出
空間の景色?


中西
中から見る景色。ホワイエから見る景色。


井出
そんなもん。


中西
そんなもんとか言い出したらいろんなプランがでてくるんです。私たちの中ではそれはかなり大事なことだと思っています。


井出
それの方が住民が苦しむより大事なんですね?


中西
いや、それは。


井出
静けさと中から見る景色と言われましたけど、こちら(北西・高槻市案)に置いたら静かになるんですか?


中西
エントランスから人が流れてきて、まぁ、建物の中を流れる人がですね。


井出
南東(住民案)に置くとうるさくて、北西(高槻市案)に置いたら静かになると言われましたけど、どういうことなんですか。今言われましたよね? エントランスからまっすぐ南に行くとうるさくなって、西に行くと静かになるということでしょ。なぜかをお聞きしているんです。


中西
ホワイエからのからの景色を考えておりますので、この位置になるのです。


井出
静けさはどうなったんですか?


高槻市職員
それやったらこう来るじゃないですか、これだったこうつないだ方が、南エリアからつないだ方が。


井出
南エリアというのは城跡公園からのことですか?


高槻市職員
そうですね。


井出
何が関係しているんですか。なぜ静かになるんですか。


高槻市職員
人が、、、


井出
そもそもどこがうるさいんですか、場所としては。


中西
ホワイエ。今(住民案を)見たのでよくわからない。


井出
よく見ていないのに、(住民案の方が)なぜうるさいとわかるんですか?


中西
見た瞬間、、


井出
でも、よくわからないって言われましたよね。
どういうことなんですか? 言ってることは全部嘘なんですか。
(住民案の方が)うるさいと言われた。でも、今見たのでよくわからないと言われた。口から出まかせですね。
さきほど、自分でいったことくらい自分で責任取りましょうよ。


中西
窓の眺めがいいはのはいい。静かも言いました。


井出
言ったことは自分で責任を取ってください。


中西
静かというのは、ごめんなさい、違うかもわかりません。

住民側に被害があっても、大ホールから出たところから景色が見える方が大事と高槻市の中西氏述べる箇所。

中西
私の中では大ホールのホワイエを位置はそこ(南東)はないのではないかと。それはなんでだ、と言われた時に、あとは景観上の問題、中からの景観の問題。そこからだと、大ホールから出てきて、ちょっと休憩するときに何も見えない。エントランスしか見えない。だから、外に向いている方がいい。


井出
どこに向かそうと思っているの?

中西
市役所の案では、ずっと北西側にいってみますので、北側が見える。


井出
(北側だと)野見神社が見える。


参加住民
堀がいらない。


井出
では、最終的に現在の市役所の案になったのは、ホワイエから堀が見えるから、という理解でOKですか?


中西
まぁ、外が見える。


井出
じゃあ、(現在の市役所案になったのは)外がみえるからだという理解でよろしいですか?


中西
一つの考えとして外も見える。
まぁ、外が見えるというのも一つの用途にはなるだろうと。

城跡公園中央エリア工事ニュース

f:id:Concerthall:20180831174731p:plain

下水河川課の田浦さんから受け取った。下水河川課はしっかりと仕事をされていると思う。
資料を見てもらえればわかるが、担当課はもちろん連絡先まで書いてあり、他の課が書くような怪文書まがいの書類ではないことが確認できる。

このように工事の予定をまとめていただくと住民としてはありがたい。
今回は騒音の出る工事はないようだが、そういった工事があっても、前もって知っていれば、備えることができるからだ。

高槻市の怪文書の続き

以前に入れたエントリに関しての回答が高槻市からあった。

concerthall.hatenablog.com

From: 都市創造部下水河川事業課
To: 井出 良一
Date: 2018/8/29, Wed 09:32
Subject: 担当者・担当課・日時・連絡先について

いつもお世話になっております。
説明会などでは、通常、担当課及び担当者が直接自己紹介した上で説明を行うため、説明会などの書類に、担当者・担当課・日時・連絡先のすべてを記載しているものではありません。

なお、現在は窓口を一元化し、下水河川事業課 課長〇〇を窓口としておりますので、他課に頂いた質問につきましても、当面の間、下水河川事業課から回答させて頂きます。
よろしくお願いいたします。

下のパラグラフは理解できるが、2行目が理解不能である。

「説明会などでは、通常、担当課及び担当者が直接自己紹介した上で説明を行うため」という分だが「ため」とあるので理由の説明であろう。 従って、「担当者等の記載は書類にしない」と受けるのが普通である。

しかし、続きによくわからない文章が続いているのである。

「すべて(の項目)を記載しているものではない」とある。
つまり、すべての項目を書かないということであろう。 裏を返すと(いわゆる対偶命題)、何かしらの項目が書かれているということなのだが、今まで、書類にいかなる項目も記載されたことがない

常識的には、高槻市が作った書類なのだから、高槻市が作ったことくらいは書いてあると思ってしまうが、高槻市の記載すらない。(これは本当だ)

日本語として、高槻市の返事は理解ができないのはさておき、
おそらく「自己紹介を口頭で行っているので、資料に作成者や日時の記載は不要」と読むのが正しいのではないかと推測している。

社会常識として、書類を書くときは日時、担当者、担当課くらいは書くものである。
役所の書類の中には、日時、担当者、担当課が入っていないものがあるのは知っているが、高槻市民を対象とした説明会であり、外に出す書類なのだから、書いてもよさそうなものだ。

なにより、住民側は、日時、担当者、担当課を書いてほしいと1年ほど前から要求しているのである。 しかし、絶対に高槻市は自身が作ったと書類に書き込まないのである。

おそらく社会常識がないのではなく、なにか「まずいこと」が起こった時に、「その資料は高槻市がつくったものじゃないから!」と逃げるために日時や担当者名を書いていないと思われても仕方ない。
そう思うのは、飛躍のし過ぎだろうか。
しかし、そうでも考えない限り、頑として日時、担当者、担当課を書類に入れないことの説明はつかないように思う。

メール添付で送付される書類に関しても、高槻市の作成がわからないようにしてあるので、「自己紹介してるので不要」というのは、その場しのぎの言い訳である。
人を食ったようなメールを送り付けてくることに、ほとほとあきれ果てるとしか言いようがない。

新文化施設外装の変更

2018年4月9日の住民への説明会、および、2018年7月3日の公聴会で住民に説明した内容から、大幅な変更がされているようである。

木製ルーバー

木製ルーバーで施設全体を覆う予定であったが、7月3日でルーバーの面積が半分になると報告があり、現在では窓の部分に使う程度まで減っているとのことである。窓の部分といっても、設計図をみても、ほとんど窓がないので、施工面積は大幅に減ったのではないかと推測される。

RCの種類

打放しをするという話だったが、通常のRC造にするようである。打放し+木製ルーバーですべて覆う高価な造りになっていたが、計画が大幅に変更されている。現在ではほとんどの部分は、通常の鉄筋コンクリートで作り、外装はプレキャスト部材を使用するようである。詳細はわからないが、一見する限り、きわめて普通の造りである。

プレキャストコンクリート--Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88

一般にコンクリート構造物は、建設現場において型枠を設置し、コンクリートを打設して造られる。これを場所打ち工法または現場打ち工法と呼ぶ。これに対し本工法では、専用工場においてあらかじめコンクリート製品を製作した後、現場へ運搬して設置を行う工法である。頭文字から、PCもしくはPCaの呼称が用いられる。小文字のaを付加するのは、同じくPCの略称が用いられるプレストレスト・コンクリートと区別するためである。

プレキャストコンクリートを使うのではなく、今のところは現場打をするようである。

プレキャスト・コンクリート・パネルの例
オールガードパネル ジオスター株式会社
http://www.geostr.co.jp/product/?id=1488163392-415743&p=1&ca=13

おそらく、実際に施工されるのは、この種のものではなく、もっとデザイン性の高いものであろうが、製品数が多いため、どのような製品かは不明である。

そもそも、プレキャスト・コンクリート・パネルでもなく、プレキャスト・コンクリートに塗装をするのかもしれないし、現場打をしたコンクリートにデザイン性の高いサイディングを乗せるだけかもしれない。分類的には、プレキャストコンクリートパネルもサイディングの一種になるので、RC造にサイディングという形でおそらく間違いないだろう。

建築審査会 委員への意見書

2018年8月20日に実施された建築審査会への意見書である。

建築審査会 委員への意見書

この意見書を当日に市の市民生活課に届け、前例がないからと高槻市は拒否したが、なんとか委員に配布してもらうことができた。 前例以前に、市民の意見書の受け取りを事務方が受け取りを拒否するのは、違法である。高槻市の姿勢は、法律を曲げてでも市が有利になるように行動するという点では一貫している。