ガラス塗料

ガラス塗料について調べたことを記していきたい。

有名なのはニッコーの「テリオスウッド」だろう。 www.woodrescue.co.jp

テリオスウッドの耐性実験
https://www.kamanotosou.com/wp-content/uploads/20180215-003_liquid_terioswood.pdf

耐用年数は具体的に何年と保証されていないようだが、塗装会社は半永久的であったり、20年などと書かれている。建築関係のWebページでは誇大広告が多く、怪しんで読むべきなのだが、半永久的に耐性があるなどはその典型であろう。

耐性や耐用年数というのが具体的に何を意味しているのかが明らかではないが、 日本圧着端子製造株式会社本社ビルをみていると、5年程度で木材の変色がみられる。

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木材の変色は紫外線によるものもあるが、大部分は雨による変色である。木材の変色が起こるメカニズムは、木材内部に含まれるリグニンが水に溶けるためである。リグニンの溶解によって、木材はシルバーグレーに変色する。日本圧着端子製造株式会社本社ビルの外装木製ルーバーの退色は、リグニンの溶解によって起こっているのだ。

ガラス塗料は耐水性を謳っているが、完全な耐水性がないことが分かる。もちろん、耐水性を謳っている塗料で完全に水をはじくものなどはなく、耐水性とは水がしみ込みにくいという意味である。まったくしみ込まないわけではない。ガラス塗料も同様であろう。

日本圧着端子製造株式会社本社ビルは建設から5年程度である。この段階で木材が変色するするほど内部に水がしみ込んでいるということは、耐用年数が半永久的であったり、20年もないことが明らかである。

耐用年数が「木材が腐食すること」とするのであれば、もちろん、ダメージは軽微であり、当分持つだろう。